仁義なき戦い

おとといから突然、どうしても見たくなり借りた。

結構面白い。広島は呉であった実話を基に作られた作品で、やくざ達が『仁義なき』血で血を洗う抗争を繰り広げる。


それまでのヤクザ映画では、大スター演じる主人公ヤクザがドス1本持って巨悪に立ち向かうというある種の様式美、勧善懲悪が好まれていたらしい。ところがこれは実は義理人情と言われるヤクザにもいろいろあるんだよ、と勧善懲悪の概念をぶっ壊して描いた。

要はガンダムで連邦もジオンも、正義とか悪では割り切れないってのが衝撃的だったのと同じ論理・・・かな?



ところどころ入るテロップ(『昭和〜年、2.12 早朝 〜〜死亡』とか)や、盛り上げまくる音楽、シーンの切り替えで印象的に使いまくるストップモーション。。。

さらに名台詞の数々。


「なんや。これは馬の小便か。ビールならもっと冷やいのを持ってこんかい。おお」
「馬の小便、いうなら、ホンマもんの小便飲ましたろうか」


最後のシーン、組を抜けたはずの菅原文太がかつての友の葬式に突然顔を出し、祭壇に置いてある名入りの花輪に発砲しまくる。そしてひるむ組長を睨んで一言

「山守さん、弾はまだ残っとるがよ」

ここは屈指の名シーンだ、マジで。