キェシロフスキ

放課後暇だったので渋谷に『トリコロール 白の愛』という映画を見に行った。キェシロフスキというポーランドの監督の作品で、10年ほど前に60才を前にして亡くなってしまった方らしい。


先日から渋谷を皮切りに彼の特集が全国で始まったので、代表作といわれているトリコロール三部作の一編を見てきたわけです。この三部作は赤(博愛)・白(平等)・青(自由)のフランス国旗に使われているトリコロールカラーをテーマにしていることからその名がついたとか。


東欧や北欧ってのは寒々とした景色がバックになるからか、普段は音楽をあまり使わず静かに進行していきここぞというところで効果的なストリングスが入ったりする。それが景色にあいまってとても荘厳に思える瞬間が度々あるのです。ベルイマンの作品を見た時と同じ印象を受けた。


『デカローグ』という聖書の十戒をもとにした全十話のテレビシリーズが本国でかなり人気を博した大傑作らしいので、今回機会があれば見てみたいな。