ロートレック・コネクション

Bunkamuraミュージアムで、ロートレック・コネクションを鑑賞。


19世紀末のパリで活躍した彼やその周辺の画家たちが描くパリの街角の風景やポスター。特に、劇場やキャバレーのポスターなんかには現代にも通じるポップさとともに非常に懐かしさを感じた。


この懐かしさはどこから来るんだろうと思い返してみると、実は幼稚園や小学生の頃に読んだ世界各国の児童文学の挿絵まで遡ることになる。当時は地元の地区センターにある本をかたっぱしから読み、挿絵を眺めてはまだ見ぬ異国の雰囲気(といっても未だ海外旅行経験はないけど)に淡い憧れを抱いていた。


精緻な自然の描写では無いし、大上段なテーマを振るうでもなし。ただ、場末の町の猥雑な生活や人間に焦点を当ててエネルギッシュに筆を進めた絵からは百数十年の歳月を超えてすぐそばにあるかのような親しみを感じた。



最後の方にミュシャによるポスターが数点飾ってあり、始めてみる彼の絵にいたく感動。実はロートレック展にも関わらず一番気に入ったのは彼の絵だったり。帰りにミュシャの絵の栞を買うことに。画集もヤフオクで落とそうかな。