メモ

予告された殺人の記録 ガルシア・マルケス
薄くてすぐ読める。相変わらず登場人物多数、時系列を意図的に崩す書き方。タイトルの通りとある村で殺人事件が起こる。が、実は住人のほとんどは犯人が殺人を犯すことを知っていた。それなのになぜ事件が起こってしまったかというのをルポタージュ風に書く。
百年の孤独の方が面白かったかな。


パン屋再襲撃 村上春樹
相変わらずふわりとした現代人の生き方をキザな描写と比喩でぼうっと描く。短編だとシュールさが増してきてあまり面白くは感じない。村上春樹の雰囲気の虜になった人なら抵抗も無くすらすら読めるんでしょう。


余生 北野武
たけしが自らの人生観や生い立ちを語る。厭世的かつ非常に客観的にしか物事を捉えられないたけしは、そうすることでしか生きていけない自分の生き様をひたすらに自嘲的に分析し続ける。かなり頭の回転が速いのだろうな。自分はあまり彼のことを知らなかったけれど、だんだん好きになってきた。

ツービートの漫才の映像を見てみたけれど、とにかくマシンガンのように毒舌とギャグをまきちらすビートたけしの姿は新鮮だった。天才と言われるのもうなずける。